時には諦める事も必要

登山は「死亡するリスクの高いスポーツ」であると言えます。

知人曰く「スポーツは競い合うモノ、登山はスポルト、だ」と言われました。
自分自身との戦いということですね。

日帰り登山で7時間ほど歩くと、65kgの私の体重が2kg減って63kgまで落ちます。
体重がそれだけ落ちると言うことは、それだけ過酷な運動と言うことになりますね。
登山時は口から摂取する食料分のカロリーでは追いつかず、体の脂肪分を燃焼させてエネルギーにすると言います。

一日の必要カロリーのおよそ3倍を消費すると言いますから、食べ物からの摂取ではカロリー補充が追いつかないのですね。
また水も日帰りで1.5~2リットルほどは必要となります。
これら食べ物や飲み物が尽きたとき・・・結果は目に見えていますね。

登山用品を選択するとき、安価な製品に目が行ってしまいその「耐久性」がおろそかにされる事があります。
登山の場合、なによりも「信頼性」を重要視しましょう。
もし、命を繋ぐのに必要な製品が、登山中に壊れてしまったら・・・・?
それは即、命の危険に直結するのです。

例えばぺらっぺらなペットボトルに入ったミネラル水の容器が破損したら、500mlもの水を即座に失うことになります。
耐久性のないバーナーが壊れたら、火をおこす事ができず、調理が難しくなる。
100円ショップで販売しているような雨合羽しかないような状態で雨に降られたら、蒸れて蒸れて行動が不可能になってしまう。

このような想定しうるアクシデントは、きちんとした製品を選ぶことである程度防ぐことができるでしょう。


あなたが初心者だった場合、もしもこの画像のような道が現れたらどうしますか?

<<1
これは四国の石鎚山の山頂、天狗岳へ至る最後の道となります。

石鎚山は登山ガイドブックには「初心者向け」と書いてありますが、この天狗岳に至る道だけはとても初心者向けではない。
おそらくは登山経験のあまり無いであろう少女やおばさんが、体を震わせ、四つん這いになりながら進み、途中で身動きできなくなってしまうような光景を、目にしました。
私も天狗岳へ下る3m程の鎖で震え、天狗岳への最後の道で四つん這いになり、崖下を見て震え上がりました。

私は百名山攻略を目指していますが、正直ここの三角点は目指すべきでは無かったと思う。
結果的に最後まで登り切った訳ですが、今の私のレベルでは無理があった。
手前の神社の所までは、初心者でも難なくクリアーできるルートだったので、ここまでで「諦めておけばよかった」と、天狗岳に挑み始めてから後悔しました。

<<2
石鎚山は画像のように、切り立った崖を登っていく鎖場があります。
登山経験が20回程と、ようやく初心者から初級者へとランクアップしたかな?というレベルの私は、鎖場を即諦めてエスケープルートへ入った。
人に馬鹿にされようと、私は「百名山を攻略する事」が目的であって、命がけで鎖場を登っていく事は目的ではなかったためです。

あえて自分の目標を低く設定することで、難易度の高いルートを諦めやすくするというのも手、ということです。
「ロープウェイやリフトを使わず下から登る」という根性はすばらしいですし、それこそが登山だと私も思うのですが、自分の年齢や過去の体の故障などを考えると、やはり安全で楽な方法を私は選びます。

特に、天候が悪化して雨や強風に襲われたときなどは、素直に諦めて下山する勇気を持ちましょう。
生きていれば、次回があるのですから。

astora
  • astora

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